デジタルマーケティング用語集27選

武田 知也

デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとは、デジタルテクノロジーを活用したマーケティング手法の総称です。検索エンジンや、WEBサイト、SNS、メール、モバイルアプリから顧客管理、顧客行動履歴のデータなどあらゆるものを含みます。

インターネットを使ったマーケティングの重要度は年々増すばかりです。
総務省が令和元年に実施した調査結果によると、インターネット利用者の割合が全体の89.8%と9割に迫っており、またスマートフォン保有世帯の増加、企業におけるクラウドコンピューティングサービス導入の割合、テレワークの導入などそれぞれが増加傾向にあるという調査結果が出ました。

顧客の行動の一歩目はインターネットを使った検索

どこかへ旅行に行こう、新しい洋服を買おう、車を買い替えようか。

何か情報を集める時、ほとんどの人はインターネットを活用します。Googleなどの検索エンジンだけでなく、最近ではSNSも情報収集にも欠かせないツールになってきました。

今や私たちはスマートフォンをはじめとするデジタルデバイスに常時接触しており、ユーザーは企業側の想像以上にあらゆる場所で情報を得ます。ユーザーとオンライン上で繋がり続けるためには、進化を続けるデジタルマーケティングに対応する必要があります。
今回のコラムでは、デジタルマーケティングの用語について解説します。各用語ごとのさらに詳しい解説コラムのリンクもありますので、ご興味のある方は合わせてお読みください。

マーケティング用語集

1.トリプルメディア

オウンドメディア、ペイメンドメディア、アーンドメディアの3つを指します。企業とユーザーを繋ぐメディアを3つに分類したフレームワークのことです。

2.オウンドメディア

企業が独自に運営する自社メディアのことです。具体的にはWEBサイト、ブログ、メールマガジン、SNSなどを指します。顧客の興味を惹くコンテンツを発信することで、ファンを獲得し商品・サービス購入を促します。またSEO対策に有効です。

3.ペイメンドメディア

ペイメンドメディアとは、企業が費用を払い広告を掲載する従来型のメディアのことです。新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどのマス広告、Web広告やSNS広告などを指します。ユーザーに広く製品やサービスを認知してもらうことができます。

4.アーンドメディア

アーンドメディアとは、有料広告以外の方法でユーザーによって発信される外部メディアのことで、SNSやブログ、口コミなどのメディアを指します。アーンド(earned)とは「信用や評判を獲得する」という意味です。アーンドメディアはソーシャルメディアとほぼ同じ意味で使われ、具体的にはFacebook、Twitter、Instagram、Youtube等のSNSを指します。

5.CMS

Contents ManagementSystem(コンテンツマネージメントシステム)の略です。Webサイトを構成するテキスト、画像といったコンテンツを一元管理し、HTML等の専門知識がなくてもホームページの作成・運営ができるのが特徴です。代表的なものにWordPressが挙げられます。

初心者向けCMS構築の基礎知識|CMSの種類と特徴

6.SEO

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で日本語では検索エンジン最適化と言います。
検索エンジン最適化の言葉の通り、ユーザーの求める情報に自社サイトを最適化させることで、Googleなどの検索エンジンに自社サイトを上位表示させて、ユーザーがウェブサイトに訪れる機会を増やすマーケティング施策です。

【WEB基礎知識】SEOとは?検索エンジンの仕組みを解説


7.コンテンツマーケティング

ユーザーにとって有益な情報をコンテンツとして提供し、見込み客の育成、ファンを獲得することで購買に繋げるマーケティング手法です。効果を得るには中・長期的な運用が必要です。

コンテンツSEOとは?高品質なコンテンツを制作する5つのコツ

8.UI/UX

UIとは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略で、利用者(ユーザー)が製品やサービスに触れるときの「目で見える部分」や「操作できる箇所」といった、ユーザーとの接点のことを指します。
UIと同時に使われることが多いUX(User eXperience/ユーザーエクスペリエンス)とは、利用者(ユーザー)がサービス(製品、ウェブサイト、アプリケーション)を通して得られるすべてのユーザー体験を意味しています。
UXはUIよりも範囲が広く、UIを含めたユーザー体験を指します。

【UI/UXデザインとは?】初心者でもわかる!ユーザーエクスぺリエンスとは?

9.LP(ランディングページ)

ランディングページ(Landing Page/LP)とは、直訳すると「初めて着地するページ」のことです。広義としては、ユーザーがWebサイトへ訪問する際に、一番最初に訪れるページのこと全般を指します。

【LPとは?】ランディングページ(LP)の目的について解説

10.Google Analytics

Googleが提供するアクセス解析ツールです。登録したWebサイトの訪問者数やユーザー行動などアクセス状況を分析することができます。無料で利用することが可能で、多くの企業が導入しています。

11.アクセス解析

自社Webサイトの問題点を発見・把握して、問題解決のために分析を行うことです。Google Analyticsなどの解析ツールを使用します。

12.セッション

ユーザーがWebサイトに訪問してからページ離脱までに行う一連の行動を指します。

13.直帰率

Webサイトを訪問したユーザーが最初にアクセスしたページのみを閲覧し他ページに行かずにサイトから離脱した割合のことを指します。直帰率が高い場合、ユーザーの求める情報を提供できてない可能性があります。

14.離脱率

Webサイト内の全セッションのうち、ユーザーが行動を終了した割合です。ユーザーが行動を終了し離脱する割合をページ別に測ることで離脱率が算出できます。

15.Googleアルゴリズム

Googleの検索エンジンに登録された情報の中から、ユーザーの求める情報を見つけられるよう検索順位を決定するプログラムのことです。
Googleは不定期にアルゴリズムを更新していますが、内容をすべてを公開していません。SEO対策を行うにあたりGoogleアルゴリズムの動向を把握する必要があります。

16.トラッキング

トラッキングとは特定のユーザー行動を追跡、分析することです。ユーザーがどのように行動したかを追跡することにより、購買などの目的(コンバージョン)に結び付いたかを把握することができます。

17.Cookie

Cookieとは、アクセスしたWebサイトによって作成されるファイルです。閲覧情報を保存することで、オンラインでのユーザーの利便性を向上させます。サイトでは、Cookieを使用して、ユーザーのログイン状態を維持したり、ユーザーのサイトの利用設定を記憶したり、ユーザーの地域に関連する情報を提供したりできます。

18.オーガニック検索

オーガニック検索とは、検索結果の画面の中で広告枠を除いた通常の検索結果を指します。自然検索とも呼ばれています。有料広告の検索結果と区別するために使用します。

19.検索クエリ

ユーザーが検索エンジンの検索窓に入力した単語や単語の組み合わせを指します。

20.コンバージョン/コンバージョン率(CV/CVR)

コンバージョン(conversion・CV)とは変換や 転換、変化を指す言葉です。 Webマーケティングにおいては「成果」という意味で使用されます。 具体的にはWebサイトでの商品購買や問い合わせなどの成果のことを意味します。費用対効果を測定する重要な指標として用いられます。

21.インプレッション(Impression)

インプレッションとはWeb広告や記事が表示された回数を表す数値のことです。クリック数やユーザー数と混同されがちですが、ユーザーの数に関係なく表示された回数がインプレッションとしてカウントされます。

22.ページビュー(PV)

Webサイト内の特定のページが何回開かれたかの回数を表す指標です。Webマーケティングにおいて重要な指標の一つです。

23.KGI(Key Goal Indicator)

KGIとは「重要目標達成指標」を意味し、戦略において最終ゴールを数値設定した指標を指します。売上高や成約数、利益率などがKGIに当たります。

24.KPI(Key Performance Indicator)

KPIとは「重要業績評価指標」を意味します。目標の達成のプロセスを計測・監視するための定量的な指標として用いられます。

25.ブランド戦略

ブランド戦略とは、様々な施策を実行することで企業や製品の価値を高めて、消費者に訴求し認めてもらうことで、市場でも優位性を獲得するための戦略です。

ブランド戦略とは?|メリットと企業成功事例3選

26.4P/4C

市場のニーズに合わせ、商品やサービスの売れる仕組みを構築するために要素を組み合わせるマーケティングミックスのひとつです。
4Pとは、「Product(製品)」「Price(価格)」「Promotion(プロモーション)」「Place(流通)」の4つの要素を表したものです。
4Pが売る側の目線だったのに対し、4Cは買い手側の目線です。「Consumer value(顧客価値)」「Customer cost(顧客が負担するコスト)」「Communication(コミュニケーション)」「Convenience(顧客の利便性)」の4つの要素を表します。

【企業から学ぶ】マーケティングミックス|ユニクロの4P/4C戦略を解説

27.ABテスト

ABテストとは、ウェブサイトのパフォーマンスを改善するためのマーケティング手法です。2つ以上のパターンを用意しそれぞれの成果を比較することで、より効果的な方法を導き出します。ABとは言いますが、3パターン以上でテストを行うこともあります。

【WEB基礎知識】ABテストとは?あのアメリカ大統領も選挙で活用!

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