特殊印刷とは?印刷加工の種類
アイデア次第の特殊印刷・印刷加工
興味深く印刷物を観察してみると、名刺ひとつ取っても様々な工夫が施されていることに気が付きます。名前部分や社名にエンボス加工がされている、ロゴに金箔を施してある、角が丸くなっているなど。こういった細部からは持ち主のこだわりが感じられます。
上記に挙げたような印刷物に加工を施すことを特殊印刷、印刷加工と呼びます。ただの紙である印刷物に加工を施すことで、グッと印刷物のクオリティが上がります。
特殊印刷は印刷データの作成が難しい、納期が長くなる、コストがかかるなどのデメリットもありますが、それを上回る価値が付属できます。また、コンテンツ内容によっては印刷加工が必須の場合もあります。
今回のコラムでは定番の特殊印刷・印刷加工についてまとめました。
特殊印刷・印刷加工の種類
角丸加工
印刷物の角を丸くカットした加工です。
ショップカードや名刺などのカード印刷によく使用されます。丸みを持たせることで柔らかな印象になるのが特徴です。
角に丸みをもたせることで、印刷物の角が潰れにくい、シールやステッカー印刷がはがれにくくなるなど保護の目的もあります。
ミシン目加工
印刷物の一部を切り離せるように切り取り線を入れた加工です。チケットやクーポン券の印刷に利用します。ミシン目には通常幅、マイクロミシン目など種類があります。
スジ入れ加工
折り加工が難しい厚手の紙にスジを入れ、手で折りやすくする加工です。結婚式の招待状やショップカード、メニュー表などで使用します。
スジ入れ加工が可能な紙の厚さは135kg以上が目安です。スジを入れた箇所は凹面が山折、凸面が谷折りとなります。
型抜き加工(トムソン)
型に合わせて印刷物を打ち抜く加工です。型は好きな形に加工できるためアイデア次第です。
孔開け加工
印刷物に孔を開ける加工です。冊子印刷のバインダー用の孔やカレンダーなどに使用します。孔の大きさは2mm~10mm程度まで可能です。
箔押し加工
凸版を使い、熱と圧力をかけて印刷物に金や銀の箔転写する加工です。箔を押した紙表面には微妙な凹凸ができます。
社名やロゴなどを、箔の光沢感で効果的に演出することができます。箔にはツヤあり、ツヤ消し、赤や青などのカラー、ホログラムなど様々な種類があります。
【箔押し加工の制作実績はこちら】
浮出し加工(エンボス加工)
凹型と凸型の間に紙を設置し、圧を加えて絵柄を立体的に浮き上がらせる加工です。エンボス加工とも言います。表紙タイトルやパッケージ印刷、名刺のワンポイントなどに使用します。
箔押し加工と組み合わせるとさらに高級感のある印刷物が作れます。
ニス引き加工
印刷物の表面にニスを塗布する加工です。傷や汚れがつきにくいように印刷物の表面を保護することができます。次に紹介するPP貼り加工に比べて比較的安価で行えるのがメリットです。
光沢感のあるグロスニスと艶消しのマットニスの2種類があります。
PP貼り加工
印刷物の表面に薄いビニールのようなポリプロピレンのフィルムを圧着させる加工です。撥水性・耐湿性にすぐれ、傷や汚れから保護する目的の他、印刷物に質感を持たせることで高級感を演出できます。
PP加工を施した印刷物は耐久性が高いため、冊子印刷の表紙やカバーによく使用されます。艶があり色が鮮やかになるグロスPPと、光沢感を抑え上品な雰囲気になるマットPPの2種類があります。
ホログラム(LCコート)
印刷物の表面にホログラムを施す加工です。光の角度によって色彩が変化するホログラムは特別感のある印刷物にぴったりです。グッズ印刷、パッケージ、カードやシールなどアイデア次第で多様な印刷物の演出に使うことができます。
【ホログラムの制作実績はこちら】
ホワイト印刷(ホワイトインキ)
フルカラー印刷(CMYK)では表現できない、白色のインキを使った印刷方法です。クラフト紙や黒、カラー用紙といった印刷用紙に白の表現ができる他、白インキを下地として印刷することで、紙色や模様に影響されない色彩表現が可能です。
蛍光印刷(蛍光インキ)
特色印刷のひとつで、蛍光顔料を含むインキを使った印刷方法です。通常のフルカラー印刷と比較して発色がよく目を惹くデザインが可能です。蛍光ピンク、グリーンなどの蛍光色の他、ゴールドやシルバーなどメタリックカラーでの印刷も可能です。
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