【WEB基礎知識】ドメインとは?|初心者向けウェブ制作入門1

WEB

武田 知也

ドメインとは?

ウェブサイトを作る際に必ず必要な「ドメイン」。ウェブサイト制作の中でドメインという言葉は聞いたことがある方も多いと思います。

ドメインをわかりやすく例えると、インターネットの「住所」のようなものとイメージしてください。その場合、ウェブサイトは住所の上に立っている「家」になります。

「家=ウェブサイト」を建てるには、まず「住所=ドメイン」が必要です。インターネットの住所であるドメインは世界で同じものはひとつも存在しません。

IPアドレス
IPアドレスもドメインと同じくインターネット上の住所を表しています。「123.44.567.89」といった「.」で区切られた数字で成り立ちます。
IPアドレスは数字の配列のため識別しにくく、人間に分かりやすいように置き換えたものがドメイン名になります。

「ドメイン」は正確には「ドメイン名」と言います。
今回のコラムの中では「ドメイン名」は=IPアドレスの文字列を指し、「ドメイン」は領域や分野を指す言葉でもあるため「ドメイン名」より広い範囲を指すのに使用します。

ドメインの種類

ドメインにはいくつかの種類があります。用途に合わせて最適なドメインを取得する必要があります。

京都広告デザイン.comのドメインはkyoto-ad-design.comです。

「.com」のような「.」で区切られた一番右側をトップレベルドメイン(TLD/Top Level Domain)と呼びます。
トップレベルドメインには大きく分けて以下の2種類があります。

ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)

分野別トップレベルドメインとも呼ばれています。
.com 商業組織用
.net ネットワーク用
.org 非営利組織用
.info 制限なし

これらのトップレベルドメインは登録対象を「商業組織用」などと分類はされていますが、世界中の誰でも登録可能です。そのため分類にあまり意味はありません。
「.org」などは本来は非営利団体用のドメインでしたが、今は一般的なドメインとして使用されています。

.edu
教育機関用/米国教育省公認の認定機関から認可された教育機関
.asia
アジア太平洋地域の企業/個人/団体用/アジア太平洋地域の法人
. museum
博物館、美術館等用/公共の博物館、美術館、科学館、植物園、動物園等。およびそれらの施設に勤務する専門職員
.travel
旅行関連業界用/旅行業界部門に属する協会、団体、企業
.post
郵便事業関係者用/郵便サービスを提供する世界中の公共および民間部門のオペレーター、組織、政府機関

上記のようなトップレベルドメインは特定の企業・個人・団体しか登録できません。ドメインを覚えるとURLを見ただけで、どのようなウェブサイトが推測できるようになります。

国別トップレベルドメイン(ccTLD)

cc=Country Cord
各国・地域に割り当てられたトップレベルドメインです。ccTLDは、 ISO(国際標準化機構)のISO3166で規定されている2文字の国コードを使用しています。

.jp 日本
.uk イギリス
.cn 中国
.tw 台湾
.mx メキシコ

ccTLDの登録は、その国・地域に住んでいる人に限られます。海外に住んでいる日本人が「.jp」登録することは原則的にはできません。ただし、一定の条件を満たせば取得可能な場合があります。

また、ccTLDの一部には世界中のどこからでも登録可能なドメインもあります。主に発展途上国が多く、ドメインの使用を許可して外貨を稼ぐのが目的とされています。
有名なものではツバルの「.tv」、トンガの「.to」がよく知られています。

ドメイン名の登録ステップ

冒頭にも解説した通り、ウェブサイトという家を建てるためには、まず住所を確保する必要があります。
ウェブサイトをつくると同時にドメインができるのではなく、ドメインの上にウェブサイトを作るとイメージしてみてください。

そのため、ウェブサイト制作において一番最初のステップはドメイン名の取得になります。

1.ドメイン名を決める
2.レジストラでドメイン名を登録する
3.ドメインの費用

1.ドメイン名を決める

企業名やブランド名を使うことが一般的です。
ドメインに使用できる文字数は3文字以上63文字以下です。文字種は、半角英数文字と半角ハイフンです。
すでに登録されている文字列を重複して使用することができないため、一般的な言葉はハイフンをうまく使うなどして工夫する必要があります。

ドメイン名の使用可否を確認する「Whois」を使うと、設定したドメイン名が利用できるかを調べることが可能です。

トップレベルドメインも選択します。企業・法人は、日本国内で登記を行っている企業のみが使用できる「.co.jp」が信頼性が高くおすすめです。

ドメイン名は一度登録すると後で変えることはできないため慎重に決めましょう。もし変更する場合は同じウェブサイトを移植したとしても、インターネット上では新しいウェブサイトとして認識されます。SEO対策としても、同じドメインを使うのが有利です。

2.レジストラでドメイン名を登録する

レジストラとは、ドメイン名の登録申請を受け付けている事業者のことです。データベースにドメインを登録してくれます。

レジストラの選び方のポイントは、ドメイン管理とサーバー管理を同じ事業者にするかという点です。
サーバー管理会社では、ドメイン、サーバーの管理、更新手続きなどを一括で任せることができ手間がなく楽な点がメリットです。ただし、ドメイン専門会社より割高になる場合があります。
また、レジストラによって扱っているドメインが異なります。希望するドメインがない場合もあるため、個性的なドメインを希望する場合は事前に調査が必要です。

また、レジストラは後から別の管理会社に変更することが可能です。

ドメインレジストラ

  • ・お名前.com(GMO)
  • ・スタードメイン(ネットオウル)
  • ・ゴンベエドメイン(インターリンク)
  • ・JPDirect(JPRS)
  • ・Google Domains(Google)

3.ドメインの費用

ドメイン名の新規申し込みには、各ドメインに設定された初期費用が発生します。
同じ「.com」でも、レジストラごとに費用が異なります。

また、ドメインには更新費用も必要です。更新費用を払い忘れるとウェブサイトを閲覧できない、メールの送受信ができなくなるなどの不具合がでますのでご注意ください。

また、初期費用は安くても、更新費用は割高の場合もあるため、ドメイン名を決める際は注意が必要です。

いかがでしたでしょうか?今回はウェブサイト基礎知識であるドメインについて解説しました。次回はドメインと同時に取得、管理することが多いサーバーについて解説します。

京都広告デザイン.comではウェブサイト開設が初めての方でも、わかりやすく丁寧な説明で制作を行っていきます。広告、ウェブ、印刷に関することならなんでもご相談ください。