企業サイトでWordPressを使うメリット・デメリットは?
WordPressとは?どんな特徴があるの?
WordPress(ワードプレス)とは、ウェブサイトやブログなどを作成するCMSのひとつで、フリーソフトウェアです。専門的な技術が無くてもサイトの管理や投稿ができるため、ブログなどの更新頻度の高いウェブサイトで多く利用されています。
豆知識
CMSとは
「Contents Management System」の略称。日本語では「コンテンツ管理システム」と言います。ウェブサイトの制作には「HTML」や「CSS」といった専門知識を必要とするが、CMSはそういった専門知識部分はシステム側が行い、テキストや画像を入れるだけで、制作・管理・更新を簡単に行うことができるシステムです。
会社のコーポレートサイトのリニューアルする時、ウェブ制作会社に依頼することなく、社内で気軽に更新できるウェブサイトを作りたいといういう担当者の方も声は年々増加しています。
WordPress(ワードプレス)という言葉を知っている方も増えていますが、ここでは
・WordPressが人気の理由(メリット)
・WordPressに出来ないこと(デメリット)
メリットとデメリットを分析し、これからWordPressを導入を検討している方に向けて解説します。
Wordpressが人気の理由
4つのメリット
WordPressは2003年に誕生し、現在(2020年)では日本で一番使われている人気のCMSです。ブログやウェブマガジンだけでなく、コーポレートサイトもWordPressで作られることが増えてきました。
人気の理由を分析し4つにまとめました。
1.無料で使える
ひとつ目の理由として、無料で使うことができるオープンソースということが挙げられます。
豆知識
オープンソースとは
「オープンソース」とはプログラムコードを商用・非商用を問わず、利用や修正、頒布することができ、オープンソースを利用する個人や団体の努力や利益を遮ることがないソフトウェア開発の手法のことを言います。
WordPressの開発はコミュニティの方々によるボランティアで行われています。また、WordPressの商標は非営利団体「WordPress Foundation」に属しています。
商用使用が可能なため利益を目的とした使用ができる点も、多くの人がWordPressを利用する大きな理由になっています。
2.更新が簡単にできる
通常ウェブサイトの更新には、HTML(Hyper Text Markup Language)のようなウェブページを作るためのマークアップ言語を使用するのが一般的です。インターネット上にある多くのウェブサイトはHTMLで作られています。
HTMLを使うには専門的な知識を習得する必要があり、ちょっとした文字だけの更新でも、専門のスタッフやウェブ制作会社に依頼することになります。
WordPressは操作が簡単で、HTMLの知識を必要としません。WorPressの専用の管理画面から、テキストはもちろん画像や動画なども簡単にウェブサイトにアップロードすることができます。
また、複数のアカウントによる管理・更新が可能です。このメリットは、部署をまたいでの更新や、引き継ぎ時など、実際に運用していく中で案外重要なポイントになってきます。
3.デザインテンプレートやプラグインが豊富
WordPressには「テーマ」と呼ばれるデザインテンプレートが多数作られています。テーマは無料と有料とありますが、ウェブサイトに合わせたデザインを自由に選ぶことができ、また自分のサイトに合わせてカスタマイズすることができます。
通常のウェブサイトでは1からデザインする必要がありますが、WordPressでは世界中の人が製作したバラエティ豊かなテーマを使うことができ、美しいウェブサイトやシンプルでかっこいいデザインなどイメージに合ったウェブサイトを簡単にを作ることできるのも、利用者の多い理由のひとつになっています。
豆知識
無料テーマと有料テーマ
WordPress自体は無料ですが、テーマには無料と有料のものがあります。
一般的に無料のテーマはシンプルなデザインと機能であることが多く、有料テーマはデザインが凝っているものやカスタマイズが可能です。
機能拡張のプラグインも豊富にあります。プラグインとはWordPressをより便利にする機能です。例えば、お問い合わせフォームを設置や、人気記事をサイドバー表示させるなど幅広い活用ができます。
4.SEO対策
また、WordPressはテーマによってはPCやスマホ・タブレットなどそれぞれのデバイスに最適化されたデザインになっているため、SEO対策にも有効です。
豆知識
SEO対策とは
SEO(Search Engine Optimization)対策とは、検索エンジン最適化とも呼ばれる、検索結果にウェブサイトを上位表示させるための対策のことです。
スマートフォン対応はSEO対策の重要な施策のひとつになっています。2015年以降、Googleは「モバイルフレンドリー」というアルゴリズムを実装しており、スマートフォンに対応しているサイトかをチェックしています。
また、拡張機能プラグインの中には、SEO対策に有効なプラグインも用意されています。通常SEO対策は専門とする会社に依頼するなど、費用と知識を必要としますが、WordPressのプラグインを使えば必要項目を簡単に設定できます。
WordPressに出来ないこと
3つのデメリット
では、すべてのウェブサイトをWordPressで作ればいいのかというと、そうとも限りません。WordPressにも得意なことがあれば、不得意なこともあり、ウェブサイトの方向性によってはHTMLで制作するほうがメリットが大きいこともあります。
ここではWordPressを使う場合のデメリットを分析します。
1.表示速度が遅い
WordPressのデメリットのひとつに、HTMLで作られたウェブサイトに比べて、表示速度が遅いという点が挙げられます。これはWordPressの仕組み上避けられません。
ただ、表示が遅くてウェブサイトを閉じられてしまう程ではありません。あくまで、HTMLを使用した一般的な静的なウェブサイトと比較した場合に言えることで、表示速度は個人差や閲覧環境にも左右されます。表示速度が優先事項の場合はHTMLでの制作を検討します。
また、ページの読み込み速度はSEOにも影響します。あまりに表示速度が遅いとランキングが下がる傾向にあるようです。
離脱率が気になる、SEO最適化をしたい方は、ページの速度表示をいま一度見直すのもひとつの手です。
表示速度の改善は複数の要素が関係しているため、一概にこれといった解決策の提示が難しく、見直しをご希望の方は専門スタッフのいる京都広告デザイン.comにお気軽にご相談ください。
2.デザイン性の高いウェブサイトが苦手
WordPressの仕組みは、WordPress本体・テーマ(デザインテンプレート)・プラグインの3つを連携させて動作します。この仕組み上、ギミックのあるデザイン性の高いウェブサイトは苦手な分野です。
また、テーマとプラグインは多くの場合は製作者が異なり、連携がうまく行えずシステムエラーを起こすことがあります。
デザインを重視している、ページ数が少ない、更新を頻繁に行わない場合はHTMLを使ったウェブサイト制作が向いていると言えます。
逆に言えば、ページ数が多く、更新頻度の高いシンプルなウェブサイトの場合はWordPressが向いていると言えます。
京都広告デザイン.comではテンプレートを使わない自由なデザインを作ることが可能です。デザインに合ったテンプレートがない場合や、複雑なデザインをご希望の方にも、ひとりひとりのイメージに合わせてフルカスタマイズします。HTMLで作ったような凝ったデザインも可能です。
すべての項目に入力フィールドを設置することで、簡単な入力だけで更新することができるウェブサイトができます。
3.セキュリティに注意
WordPressは日本だけでなく世界中に多くのユーザーがいます。シェアが大きい分、サイバー攻撃の標的にされやすく、セキュリティ面にリスクがあると言えます。また、オープンソースのため脆弱性を発見されやすいのも懸念のひとつです。
WordPressもセキュリティに関連するアップデートを行うなどして対策をしていますので、更新があればできるだけ早くアップデートし、常に最新バージョンに保つようにしましょう。更新作業はWordPress管理画面から簡単に行えます。
不正ログインを防ぐための対策として、パスワード強化(12桁以上を推奨)をしておくのも効果的です。
セキュリティ対策を日々の業務と並行して管理・運営をするのは大変なことです。社内の担当者だけで責任を抱えるのは不安でもあります。
セキュリティ対策がしっかりしたウェブサイトをご希望の場合は一度京都広告デザイン.comにご相談ください。
まとめ
WordPress導入に向いている企業サイト
WordPressのメリットとデメリットを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
弊社(京都広告デザイン.com)の製作事例にも企業コーポレートサイトにWordPressを使用しているケースが多数あります。
・新着情報やブログの更新頻度が週1回以上
・異なる部署で複数担当者が管理・更新している
・商品数が多く、紹介ページが膨大
・更新作業を社内で完結したい
など、さまざまな希望をWordPressを使うことで解決できます。
WordPressの導入に関する相談やお悩みがある方は、京都広告デザイン.comにメールもしくはお電話でお気軽にお問い合わせください。
専門スタッフによる丁寧なヒアリングをさせていただきます。ウェブサイト制作の専門知識だけでなく、コンテンツの記事の執筆や写真撮影までトータルプランニングさせていただきます。
気になる内容がある方は、まずは制作実績をご覧くださいませ。