名作コピーから学ぶ|ファッション&化粧品キャッチコピー7選

武田 知也

「名作コピーから学ぶ」シリーズ第2弾。
今回はファッション&化粧品に使われた、名作コピーや最新広告の中から魅力あるイメージコピーを7つご紹介します。主に女性をターゲットにしたコピー集めました。

第1弾はこちら

名作コピーから学ぶ センスのあるキャッチコピー7選

広告におけるキャッチコピーの役割と種類

イメージコピー
企業やサービス・商品のイメージを定着させる。ブランディングをする際に使用する。

セールスコピー
商品を売り込む文言。購買や登録などを今すぐ行動させるために使用する。

ファッション編

「あした、なに着て生きていく?」
earth music&ecology/2010年

2010年に宮崎あおいさんをメインキャラクターとして起用。2017年には宮崎あおいさんに加え、鈴木京香さん、広瀬すずさんが新たに登場し、三者三様の自然体な着こなしで話題になりました。
服を着ることであしたの自分を形づくる。メッセージの中に時代の空気を感じる名キャッチコピーのひとつですね。



「きょ年の服では、恋もできない。」
三陽商会/1997年

バーバリーの広告に使われたキャッチコピー。
「新作が出ました」や「今年のトレンドはこれ」なんてことは書いてなくても、街中でこの言葉に出逢ったら、思わず新作の服を買いに行ってしまいそうです。
新しい洋服に袖を通す時の高揚感と恋する気持ちは、少し似ているような気がします。

「旅に出る服は、写真に残る服だ。」
西武百貨店/2002年

西武百貨店のポスターのキャッチコピー。
その通りと思わずうなずきたくなる言葉ですね。気づきのあるキャッチコピーは強く印象に残ります。
SNS前夜の2002年にこのコピーが生まれたのも、この先の時代を予見しているようで興味深いですね。(日本におけるSNS元年は2004年)

「運勢は生まれた日より、選んだ服で変わると思う」
ルミネ/2010年

数多くの名コピーを生み出しているルミネの広告より「服」という言葉が入っているコピーをピックアップしました。

この他にも
「自分に夢中になれないと、誰かを真っすぐ愛せない」
「去年の服が似合わなかった。わたしが前進しちゃうからだ。」
「未来を信じてなきゃ服なんて買えない。」
「生まれ変わるなら、またわたしでいい。」
「別人にはなれないから 自分を可愛くすればいい。」
「運命を狂わすほどの恋を、女は忘れられる。」

など、女性の心に刺さる名コピーの宝庫です。

化粧品編

「一瞬も 一生も 美しく」
資生堂/2005年〜

資生堂130周年につくられたコーポレートメッセージです。
たった9文字なのに、資生堂の伝えたいメッセージが凝縮されています。
「美」に関わる企業らしい、潔さも感じさせる凛とした名キャッチコピーですね。

「運命よりも、きれいになろう。」
SK-Ⅱ/2015年

「自分のDNAの限界を超えて運命を変える」ことをテーマに、肌の美しさは遺伝的な要素だけではなく、あなたの肌の運命は自分自身で決めるというメッセージが込められたコピーです。
通常の肌診断のほかに、DNA診断も実施していたそうです。

「ひとくちだけ、試してみたい、色がある。」
ノイン株式会社「sopo」/2020年

去年発売のファミリーマートのプライベート「sopo」のキャッチコピー。
コンビニで手軽に買える、お試しサイズのコスメブランドです。

instagram用に「#ひとくちコスメ」ハッシュタグも用意されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回取り上げたコピーは、主に女性をターゲットとした広告でしたが、女性をターゲットにした場合のアプローチとして「私」を主役にしたフレーズが多いことに気がつきませんか?
女性向けのファッションや化粧品のコピーには、「私」を中心に未来へ向けた前向きな言葉が多く使われています。これが男性に向けたコピーだとまた少し違ったアプローチになります。

男性脳・女性脳で異なるアプローチ方法や時代によって変化していくコピーについても、またの機会にご紹介させていただきます。
キャッチコピーやプロモーションにお悩みの方は、京都広告デザイン.comにご相談ください。