動画制作の専門用語集 |プロの現場で使われる用語を徹底解説

武田 知也

YouTubeやTikTokなどの動画コンテンツや、プロモーション動画などの需要が増し、広告制作においても、動画制作の機会は年々増えてきています。動画制作の現場ではプロならではの専門用語が飛び交い、初心者は戸惑うことも多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは、動画制作をスムーズに進めるために欠かせない専門用語を解説していきます。撮影から編集、完成に至るまで、プロの現場で実際に使われている用語を知ることで、動画制作の流れが理解できるようになるはずです。

撮影に関する用語

ワンカット(長回し)

撮影の際に映像が切れずにカメラが動き続ける一連の動作のことを指します。映像の最初から最後までを一気に撮影し、編集によるカット割りなどを行わないため、長回しのワンカットは映像に臨場感を出しますが、ミスが許されないため、撮影は非常に難易度が高くなります。

アングル・カメラアングル

カメラの向きや高さなど、被写体を捉える視点のことをカメラアングルといいます。適切なアングルの選択は、視聴者に情報を伝えたり、感情や雰囲気を表現したりするのに重要です。

カメラワーク

カメラの動かし方のことで、パン(水平方向への動き)、チルト(垂直方向)、ドリー(前後への動き)、ズームなどの動作を組み合わせて行われます。的確なカメラワークにより、臨場感や映像の導線が生まれます。

絵コンテ・ストーリーボード

映像の分割されたカットを、セリフや動きを含めて図解したものです。ストーリーボードと呼ばれることもあります。

香盤表

映画やドラマの撮影現場で使用されるスケジュール表のことです。撮影日程やシーンの進行状況、必要なセットや衣装、キャストのスケジュールなどが記載されます。

クロマキー

緑や青などの特定の色を背景に使い、その色を透明化して別の背景や映像を合成する技術です。CGや合成映像の制作に広く使用されます。

シズル

料理撮影の際に湯気や水滴、肉の焼ける音を加えるなど、美味しそうに見えるよう演出を加えることです。

実景

屋外などの実際の場所で撮影を行うことを指し、スタジオでの撮影に対する言葉です。スタジオと実景を組み合わせたり、VFXで合成することもあります。

物撮り

静物や食品、製品などをスタジオで細かく撮影することを指します。製品の特徴や魅力を引き立てるために、照明やアングルなどを工夫して行われます。

ホワイトバランス

撮影時の光の色温度を調整することを指します。適切なホワイトバランスを設定することで、映像の色調を正確に再現することができます。

ロケハン

ロケハンは、撮影現場やロケーションを事前に調査することを指します。撮影の際のアングルや照明、アクセス方法などを把握し、スムーズな撮影を行うために重要な準備作業です。

編集に関する用語

編集・カット編集

複数の映像や音声素材を組み合わせて1つの映像作品を完成させる作業です。カット編集は、シーンやフレームを切り取り、編集することを指します。シーンの順序や長さを調整してストーリーを構築します。

タイムライン

映像や音声素材を時間軸上に配置し、編集するための画面上の表示領域です。素材の配置や長さを調整し、作品の流れやタイミングを調整します。

トランジション

1つのシーンから別のシーンへの移り変わりを滑らかにする効果や手法のことです。フェードインやフェードアウト、クロスフェードなどが一般的です。

エフェクト

映像や音声に加える加工や効果のことです。色調補正やモザイク、スローモーションなどがあり、映像の表現や効果を豊かにします。

カラーグレーディング

映像の色調や明るさを調整し、統一感や雰囲気を整える作業です。映像の印象を大きく左右する重要な工程です。

エンドロール

映像作品の最後に表示されるクレジットやスタッフ名のリストのことです。映画やテレビ番組などでよく見られます。

テロップ

映像に表示される文字情報のことで、ナレーションの字幕やキャプション、説明文などが含まれます。

レンダリング

編集された映像やエフェクトを最終的な映像ファイルに変換する処理のことです。映像の再生や配信に適した形式や解像度に変換されます。

ノンリニア編集

デジタル技術を用いて映像素材を非線形に編集する方法です。映像や音声の断片を自由に組み合わせることができます。

完パケ

完パケは「完成パッケージ」の略で、映像作品が最終的に完成し、配信や放送に向けて準備が整った状態を指します。

エンコード

デジタル映像や音声を特定の形式や解像度に変換する処理のことです。映像ファイルを再生や配信に適した形式に変換します。

映像・画像の表現用語

アスペクト比

画面の縦横比を表す値のことです。横幅と縦幅の比率を示し、16:9がスタンダードですが、縦長のスマホ動画だと9:16になります。

フレームレート

1秒間に表示される静止画の枚数を表す値のことです。映像の滑らかさや動きの表現に影響します。

解像度・コーデック

解像度は、映像や画像の画素数や詳細度を表す値のことです。コーデックは、映像や音声を圧縮・伸張するための規格や形式のことです。

撮影フォーマット

映像や音声を記録するためのフォーマットや規格のことです。RAWやProResなど様々な形式があります。画質や編集の自由度が変わってきます。

ビットレート

映像や音声のデータ転送速度を表す値のことです。ビットレートが高いほど画質は向上しますが、ファイルサイズも大きくなります。

音響に関する用語

音声・音楽・SE

映像における音響要素を指します。音声は人物の発声、音楽はBGM、SEは効果音のことを指します。台詞や効果音、BGMなどが含まれます。

同期音声・ナレーション

映像に合わせて録音した音声が同期音声です。ナレーションは映像の状況を説明するナレーター音声を指します。

ミックス・ミキシング

全ての音声素材を適切なレベルとバランスに調整する作業をミキシングといいます。音質を整える重要な工程です。

MA

音声のマスタリングを指す用語です。音声素材の調整や最終的な仕上げを行い、高品質な音声を得る作業です。

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