画像を印刷したら色が変った?そのわけはRGBとCMYKの違いかも

イラストを描いて印刷してみたら何故か画面で見ている感じにならない!
せっかく綺麗な写真を撮ったのに印刷すると何か違う!
皆さんも印刷でこのような経験をしたことがありませんか?
うーん・・・どうしてこのような現象が起こるのでしょうか。
もしかしてパソコンが壊れているのか?
はたまたプリンターのせいなのか?
と昔の私のように疑心暗鬼になっていませんか?
安心してください。あなたのパソコンは正常です。
(赤色が青色に変化しているなどの劇的な変化は故障を疑った方がいいですが・・・)
なぜこの様な不可解な現象が起こるのでしょうか?
それは、ずばり!【RGBカラー】と【CMYKカラー】の違いだったのです。
【RGBカラー】【CMYKカラー】は何が違うのでしょうか?
簡単に言えば、暗闇でも色が見えるか見えないかです。
ちなみに【RGBカラー】が暗闇でも見ることが出来て
【CMYKカラー】は暗闇では見えません。
なぞなぞではありませんよ(笑)
暗闇でも見えるものといえば光。
私たちの身の回りで光を発しているものといえば・・・
そう、今私たちが目にしているPC・スマホ・テレビの画面=液晶です。
これらの液晶で表示されているのが【RGBカラー】なのです。
逆に暗闇で見えないものといえば光を発していないもの。
たとえば、今回の記事に関連させると紙などに印刷された本やチラシの色などです。
こちらには【CMYKカラー】が使われています。
印刷と画面で色が変わる原因
勘の良い方は気がついたかも知れません。
そうです【RGBカラー】と【CMYKカラー】の違いは
色がのるキャンバスの違いなのです!!
光のキャンバスに色がのっている状態の画像
(パソコンで描いたイラストやスマホで撮った写真)は
キャンバスが発光しているので明るく鮮やかに色が出ますが、
それを光っていないキャンバス(紙など)で同じように鮮やかな表現は出来ないのです。
だから、画像を印刷すると色がくすんでしまうという現象が起こるのです!
下の画像を比べてみてください。
何と!こんなにも色が変わってしまいます!!
まとめ
・【RGBカラー】はPC・スマホの液晶画面で映し出される光の色
・【CMYKカラー】は紙などのインクで再現出来る色
色数も【RGBカラー】が1677万色で
【CMYKカラー】がざっくり言えば1万〜2万色程度なのです。
従って、色数の多い【RGBカラー】を色数の少ない【CMYKカラー】では
完全に表現が出来ません。
そのため適切なカラーモードに設定していないと、印刷した時に色が変わってしまうのです。
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