今さら聞けないQRコードとは?特徴と仕組み・作成時の注意点
日常的に利用するQRコード
QRコードは日常の中でも食品パッケージや、パンフレットや広告、SNSアカウント、チケットなど様々な場所で目にする機会が増えてきました。
日本でも利用者急増のQRコードを利用した電子決済は、中国のアリババグループ「Alipay」が利用したことから一気に普及しましたが、QRコード自体の技術は日本の発明品なのをご存知でしたか?
日本の発明品
QRコードは1994年(平成6年)自動車部品メーカーであるデンソー(現デンソーウェーブ)の開発部門によって作られました。
QRコード発明以前のデンソー製造工場では、自動車部品管理をバーコードで行っており、読み取りが10個程度と数が多く作業が非効率だったそうです。「より多くの情報を盛り込める2次元コードを作って欲しい。」という現場の声に応じて、デンソー開発部門所属の原昌宏氏によって開発されたのがQRコードでした。昼休憩に遊んでいた囲碁がヒントになったそうです。
「QRコード」はデンソーウェーブの登録商標ですが、QRコードが普及するよう、敢えて特許をオープンにしています。
(参照:Wikipedia「QRコード」)
QRコードの特徴と仕組み
最大20文字ほどの情報しか記録できないバーコードに対し、QRコードは4000文字以上の情報を盛り込むことができます。その差なんと200倍。
「Q=Quick R=Response コード」という名前の由来通り、読み取りの高速化を重視したことが大きな特徴になっています。
従来のバーコードが横向き1方向のみしか情報を持たないのに対し、QRコードは縦・横2方向に情報を記録できます。
上下左右360°どの方向からでも読み取り可能で、また一部に破損や欠けがあってもデータの復元が可能です。
QRコードは「セル」と呼ばれる白黒の四角に情報が記録されます。四隅にある「切り出しシンボル」でコード位置の検出を行います。
QRコードのデザインは、配置や数、サイズの比率まで統計を元に決定されています。
QRコード印刷時の注意
最小サイズ/最大サイズ
QRコードの最小サイズは、印字されたコードをカメラやスキャナーで読み取れるサイズにしなくてはいけません。
最小サイズはプリンターや読み取り機器によって異なりますが、最小サイズ1.5cm程度を目安にします。
最大サイズは、特に制限はありません。ただし、あまり大きくしてしまうと、スキャナ等で読み取りできなくなりますので注意してください。
QRコードのまわりに余白を確保する
印字する際には、QRコードの周囲4辺に余白(マージン)が必要です。余白内に画像や文字が入るとうまく読み込めない場合があります。
色・コントラスト
QRコードは一般的には白背景に黒色で印刷しますが、黒以外のカラーにすることも可能です。色を変える場合には背景とはっきり区別できる色にします。薄い色や濃度差がないと読み取りにくくなるため注意が必要です。
解像度・画質
QRコードの印刷がぼやけていると正しく読み取れない可能性があります。解像度に注意し、できればパスデータで作成しましょう。
印刷物×QRコード活用方法
名刺×LINE
名刺などに掲載するQRコードは自社サイトのURLの他、制作実績のようにLINEやSNSアカウントにも活用できます。
ポスター×オフィシャルサイト&SNSアカウント
大学の部活動のポスターです。
右下にオフィシャルサイト、Teitter、InstagramのQRコードを掲載しています。SNSはそれぞれオリジナルデザインのQRコードを使っているのもポイント。SNSアカウントへのリンクであることが一目で伝わります。
ユニークなQRコードの使い方
【アパレル】ディーゼル×QRコード
偽物防止 自社製品識別ラベル
イタリアのデニムブランドDIESELが偽物との戦いの中で、正規品の認証ツールとしてQRコードを利用しました。デニムに熱印刷されたQRコードを読み込むことで、購入者はそのデニムが本物かどうか識別できるようになります。
【ゲーム広告】ドローンパフォーマンス×QRコード
1500機のドローンで作るQRコード
中国上海のゲーム会社が、1500機のドローンを使って夜空にQRコードを映すパフォーマンスを行いました。
こちらのQRコードは新作ゲームのウェブサイトはリンクになっており、夜空のパフォーマンスをスマホで撮影すると、QRコードのリンクを読み取るうまい仕組みです。
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