今年の流行色は?注目を集める2022年カラートレンド
2022年の流行色が何色かご存知でしょうか?
毎年「今年のカラートレンドはこちら!」と取り上げられる流行色。ファッションはもちろんWebやグラフィックデザインでも特集が組まれます。
毎年変わる流行色ですが、そもそも誰がどのように決めているものなのでしょうか?今回は流行色についてと、2022年のトレンドカラーについて解説していきます。
流行色を決めているのは?
「流行色」という名前からして、いかにも流行っている色が取り上げられそうですが、実はこの流行色は2年前から決められているのです。
流行色は、世界14カ国が参加する色彩に関わる研究・発信を行う国際組織「インターカラー(国際流行色委員会)」によって決定されます。14カ国の中には日本も含まれています。
インターカラーによって取り上げられた数十色のトレンドカラーの中から、日本流行色協会(JAFCA)が、独自に実施する国内生活者の志向やマーケットの動向調査と、インターカラー情報をもとに、専門員会によって日本の産業に向けたカラートレンドを選定します。
インターカラー(国際流行色委員会:INTERNATIONAL COMMISSION FOR COLOR)
1963年に発足した、国際的な流行色を選定する機関。
加盟国 (2021年12月現在17ヶ国)
アメリカ / イギリス / イタリア /インドネシア/ 韓国 / スイス / スペイン /タイ / 中国 / デンマーク / ドイツ/トルコ / 日本 / ハンガリー / フィンランド / フランス / ポルトガル
日本流行色協会(JAFCA)が選ぶ2022年の色
2022年の色
ジョリーコーラル(蛍光色のコーラルオレンジ)
Key words
前に進む力 / 鮮やかな世界 / 楽しみの再確認 / 瞬発力
日本流行色協会が選んだ2022年の色は、光満ちる蛍光色のジョリーコーラル(コーラルオレンジ)です。長く沈み停滞していた心にふわっと光が差すような鮮やかで軽い色、疲れた心身にビタミンと喜びをチャージしてくれる色ですね。
ちなみに、日本流行色協会(JAFCA)では、一般投票による「2021年の色」の発表も行っています。2021年は1位グレー、2位緑、3位黄色が選ばれました。昨年から続くコロナ禍の社会の影響も伺えます。
日本流行色協会(JAFCA)のウェブサイトでは、ジョリーコーラルが選ばれた理由について詳しく掲載されています。
もうひとつの流行色・パントン社のトレンドカラー
もうひとつ流行色を発表する企業に、世界的な色見本帳を出すPANTONE(パントン社)があります。パントン社の色見本帳は、グラフィックデザイン、印刷、プロダクト、製品工程などあらゆる分野の色指定に使用されています。
その国際的色彩企業が毎年発表するのが「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」です。
パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー2022
Very Peri(紫がかった淡いブルー)
2022年のパントン・カラー・オブ・ザ・イヤーには、活気のある赤紫の色味を帯びたダイナミックで紫がかった淡いブルーの新色Very Periが選ばれました。
パントンは選定理由として、”ブルーの持つ誠実さと不変性、レッドの持つエネルギーと興奮を融合させた、この最も幸せで暖かいブルーの色合いは、元気を与える新しさの素を注入します。”と説明しています。
パントン社のウェブサイトでは、Very Periが選ばれた理由について詳しく掲載されています。
Web向けトレンドカラー Shutterstock
写真やイラスト素材のストックフォト企業Shutterstockでは、データアナリストやデザインの専門家による次に注目されるカラーとして2022年のカラートレンドを発表しています。2022年の色は、Shutterstock.AIで得られたインサイトも分析して決定されたようです。
カーミングコーラル
この落ち着いた、ピーチのようなパステルカラーは、他のパステル系の色との相性が抜群です。特に暗めの黄色やピンクと非常によく合い、デザインにノスタルジックな印象を与えます。スカイブルーと対比させると、落ち着いたナチュラルな色の広がりを感じさせることができます。
ベルベットバイオレット
ベルベットバイオレットは、紫が伝統的に王室に関連して使われてきた色です。補色として自然なのは、対照的なエメラルドのようなグリーンの色調です。この2つが組み合わさると、絶妙なハーモニーが生まれます。色のスペクトルでは暗い色に位置することを考えれば、ネオンカラーのような派手なアクセント色のベースとして理想的です。
パシフィックピンク
今年のレポートで最も流行する色であり、古い本のページにはさまれた押し花のような印象を与えます。
他のピンクやピーチ色のトーンと組み合わせると、素晴らしい調和が生まれます。また補色となるライトティールに加えると、その名のとおり、きらめく太平洋(パシフィック)のビーチに沈む夕陽を思わせます。
圧倒的人気のグリーン
今年のデータからは、クリック率とコンバージョンから見て、グリーンの色調が圧倒的人気であることがわかります。よって、プロジェクトをプロクオリティに仕上げようと思ったら、エメラルドやヒスイ(淡緑)、ライム、ミントといった色を追加してみましょう。
Shutterstockでは国別人気カラーも紹介しています。日本は麺のビジュアルを使いベージュ(#F5DEB3)が紹介されていました。その他の国も全体的に柔らかなピンクや、ベージュ、オレンジが多い印象です。詳しくはShutterstockのカラートレンドサイトで紹介されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?流行色は時代のムードを敏感に反映しています。うまく使いこなすことで、時代の価値にあったイメージを作ることができます。印刷物やWebサイトにぜひ取り入れてみてください。
京都広告デザイン.comでは、流行色をパンフレットや販促ツール、Webサイト等に取り入れたいといったご相談もお待ちしています。コンタクトフォームもしくは電話にてお気軽にお問合せください。