文字は、私たちが日々思考し、感じたことを具現化して他人に伝えるために必要不可欠な道具です。デザインにおいても、形やスタイルなど、使い方ひとつでさまざまな印象を人に与えます。 文字の起源は古代に遡り、最初の文字体系は紀元前3200年頃の古代シュメールにまでさかのぼることができます。以来、文字は文明の発展と共に進化し、言語を記録し、情報を伝え、知識を世代から世代へと継承するための手段となりました。 一言に「文字」と言っても、デザインや印刷物を制作していると、フォントや書体といった似たような意味の言葉や、行送り・歯のような専門用語が登場することでしょう。 今回のコラムでは文字の基本的な定義と違い、そしてそれらがデザインにどのように影響を及ぼすかについて解説します。